原発政策の大転換について!
政府は発電資源の高騰と逼迫の状況を受けて、原子力発電の推進に大きく舵を切りました。
石油・天然ガスの供給を海外に依存せざるを得ない日本にとって当然の成り行きですが、福島原発の事故の検証は本当になされているのでしょうか?
もっと背景を含めて、真の原因について聴いておくべきだった人物がいます。
日本の原子力発電の導入期から関わり、福島第一原発の建設の責任者を務め、東電の原子力担当の副社長を歴任し、青森県六ケ所村の原子燃料を再生する「日本原燃」初代社長を務めた”豊田正敏”です。
彼の履歴については、著書「原子力発電の歴史と展望」の紹介ブログをご覧ください。
現役を退いてからも日本の原子力行政に対しての提言を新聞などに発信していました。
それは行政・電力会社・学会にとって都合のよい意見ばかりではなかったらしく、むしろ敬遠されていたと感じます。
しかし真の原因を探ることが、貴重な事故の経験を活かすことになり、日本のさらに世界の原子力発電の安全を確保することに繋がると思うのですが、残念です。
2019年に96歳で亡くなりましたが、反骨精神は健在でした。
こんなエピソードも残しています。
商業用原発の一号機の建設地を福島に決めるに当たって、国会に参考人として招致されました。
当時の土井社会党委員長の質問「豊田さん、原子力発電所は”絶対に”安全ですか?」豊田「技術に”絶対”はありせん。われわれ携るものは、安全を確保するために命をかけます。もし”絶対安全”ならば、東京湾に造ります。」場内騒然!!
